ときがわ町立都幾川中学校でスイスの五つ星ホテルシェフ 小林豊さんによる「キャリアの授業」を実施しました(2022年9月6日)

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2022年9月6日(火)8時15分~8時45分、ときがわ町立都幾川中学校で、スイスの五つ星ホテルでシェフとして働いている小林豊さんによる講演を行いました。

都幾川中学校では、町にゆかりのある方をゲストスピーカーに招いて、定期的に全校朝会で講演を実施しています。

その第二回のゲストとして、ときがわ町生まれ・育ち、同校出身でもある小林豊さんが招かれました。
5月に小林さんが休暇のため帰国していた際に同行を訪れ、実現したものです。

オンラインで中学校とスイスをつなぎ、小林さんからリアルタイムでスイスからお話いただくという企画を、ときがわ社中にてコーディネートしました。

生徒さんたちは各教室にある大型モニターで小林さんのお話を聴きました。

目次

小林さん講演の様子

自己紹介

・ときがわ町生まれの35歳
・明覚小学校
・小学生時代はアストロスポーツ少年団(野球)に所属
・都幾川中学校ではサッカー部と陸上部
・武蔵越生高校、大東文化大学

スイスでの暮らし、仕事

・スイスのサンモリッツにある五つ星ホテル 
・スイスという国
 イタリア、フランス、オーストリアに囲まれている
 言語はロマンシュ語、イタリア語、ドイツ語、フランス語、英語が話されている
・ホテルの近くに標高3000mくらいのスキー場があり、仕事の前や仕事終わりに楽しむことも
・バーカウンターなどで、お客様の目の前で寿司を握る
・日本の伝統的な寿司とのギャップ
 お客さんは細巻はあまり好きじゃない。華やかにデコレーションすると喜ぶ
・「パフォーマンスないの?」と聞かれる。パフォーマンスしながら料理
・一緒に働いている仲間(写真)
 トルコ、イタリア、ハンガリー、日本など、6か国から来た人たち
 ドイツ語、フランス語、英語など、いろんな言葉が飛び交っている
・タイで日本食を教える仕事
・違うホテルのパーティーに、ゲストシェフとして行くことも

中学校時代の話

・小学校と違って、勉強することが広く深くなっていく。新しい教科も増える
・人によって得意なこと違う
・何でもできる人間いない
・好きなことをやればやるほど、練習すればするほど上達する
・今になって思えば、勉強をもっとやっておけばよかったと思う。何にしても無駄なことは一つもない
・世界のいろんなこと、ものを知ることができる
・世界に共通していることがたくさんある
・歴史は過去のことで、学ぶ意味なんてないのではと思っていた。中学校時代は「なんでこんなことやらないといけないんだろう」。でも今すごく使う。 
・相手を知るには、相手の文化、宗教なども知らないといけない。自分のことも知ってもらう必要がある
・15歳くらいになるとスイスでは働いている人もいて、3、4か国語を話せる
・日本は本当にすばらしい国 独自の文化がある それを誇りにしてほしい

ターニングポイント

・はじめてアメリカ旅行に一人で行ったこと
・高校3年生の進路を決めないといけないときに、夢がなかった
・自分には選択肢がないと思った
・自分な好きなものを見つけて、職業にしたいと思った
・お金をためてアメリカに
・衝撃だった
・日本では日本人しか会わないことが多い。アメリカにはいろんな人がいる。貧しい人、裕福な人、いろんな服、国、宗教・・・。なんでもあり。おじいちゃんがカラフルな服を着ていたり
・なんで18年間知らなかったんだろう
・埼玉だけではなく、もっと世界に出ればよかった
・もっと世界に出よう、世界に目を向けよう
・英語と料理でと決めた

メッセージ

・失敗は成功の種
・学校で先生にさされて、答えが間違っていたら笑われるかもしれない。でもその失敗は絶対頭に残る、自分のものになる
・いろんなことに挑戦すれば、キラリと光るものになる。それがいずれ世界が欲しがるものになる
・失敗を恐れず、いろんなことに挑戦してほしい

生徒さんからの質問

Q 好きな食べものは何ですか?

(小林さん)日本に帰ったときの白いご飯です。日本のご飯は世界がびっくりするくらいうまい。それを食べるのが楽しみ。

Q スイスで一番大変なことはなんですか?

(小林さん)最初は言葉でした。英語もドイツ語も話せなかった。勉強して、パーフェクトではないが、友だちと話したり、仕事でも問題なく話せるようになった。
今は生活していて楽しいです!
遊びのように勉強している。
勉強するのが遊びになっている。
学生のときは勉強するのが大変でした。
それが今は好きになっている。
大変なことは特にない。
人生が楽しい。

Q 好きなお寿司は何ですか?

(小林さん)いなりずしが好きです。お母さんがよく作ってくれた。

Q スイスの主食はなんですか?

(小林さん)チーズと大きいウインナー、ジャガイモ料理です。

五つ星ホテルの夜景

最後に野口校長先生からのリクエストで、小林さんにホテルの部屋から見える風景を見せていただくことに。

もしかしたらスイスからではなく、隣の部屋にいるのでは?と疑いを持つかもしれないということで、オンラインでもリアルタイムでの臨場感を味わってもらいたかったそうです。

モニター越しではあるものの、ホテルの美しさに感嘆の声。

日本とスイス。
午前8時台と現地時間の午前1時台。
インターネットを通じて、空間を超え、人と人、場所と場所がリアルタイムでつながりました。

小林さんが日本に戻ってきたときには、次はぜひリアルで!ということで終了となりました。

中学校の先輩が世界で活躍している姿と直接語られた言葉を聴いて、生徒の皆さんも大きな刺激を受けたのではないかと思います。

全校朝会の場ではありますが、生き方・働き方としての自分のキャリアについて考える機会になったのではないかと思います。

小林さん、野口校長先生、都幾川中学校の皆さま、ありがとうございました!

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さっそくの全校朝会の様子を都幾川中学校のブログでも公開していただきました。

野口校長先生、ありがとうございます!

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この記事を書いた人

埼玉県草加市出身、坂戸市在住。2児の父。越谷市役所に14年間勤務し、農業や商工業、伝統工芸振興、企業誘致などに携わり、多くの新規事業を手がける。比企起業塾第2期生。2020年3月起業。埼玉県比企郡を中心に、行政や中小企業のお助けマンとして、官民連携、新規事業開発、地域教育、関係人口づくりなどに取り組む。地域プロジェクトコーディネーター。共著に『地域でしごと まちづくり試論』(2021年2月発行)

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