ときがわ町立萩ヶ丘小学校でのICT研修を実施しました(2021年度 萩ヶ丘小学校1回目)

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萩ヶ丘小学校での1回目のICT研修を実施しました

6月17日(木)の8時30分から12時30分、萩ヶ丘小学校での1回目のICT研修を実施しました。

この日は初めて授業に参加しながらタブレットの活用をサポートすることになりました。
事前にいただいたメールから、1時間目は1年生、2時間目は3・4年生、3時間目は2年生、4時間目は5・6年生という順番で授業に入らせていただきました。

てっきり先生方の授業をサポートする形と思いきや、「タブレット・PCの専門家」として紹介され、タブレットの使い方自体に関する授業をすることに汗

各学年での実施した内容は以下のとおりです。

  • 1年生・・・Jam boardを使ってタブレットでお絵描き、動画の視聴、Googleフォームで先生がアンケートを作成・児童が回答
  • 2年生・・・Jam boardを使ってタブレットでお絵描き、Meetでデジタル教科書を共有して出題、動画視聴、Googleフォームで先生がアンケートを作成・児童が回答
  • 3・4年生・・・Jam boardを使ってタブレットでお絵描き、動画の視聴、Googleフォームで先生がアンケートを作成・児童が回答
  • 5・6年生・・・Jam boardを使ってタブレットでお絵描き、動画の視聴、Googleフォームで先生がアンケートを作成・児童が回答、児童によるアンケートの作成(途中まで)

玉川小学校でのタブレット活用の様子を見学して、Googleフォームはかなり使えそうだという感覚を得ましたので、各校で広めていく方針をとっています。

実施内容

(1時間目)1年生

教室に足を踏み入れた瞬間、1年生の純粋な好奇心の目とかわいい笑顔とあいさつに迎え入れられました。

日直さんの号令であいさつした後、子どもたちから「おしえて、かざませんせーい」の掛け声。
こ、これはたまらなくかわいいですね!

その声にのせられるようにして、授業を始めていきました。

萩ヶ丘小学校で驚いたのは、1年生も自分のIDやパスワードを見ながら、自分でログインをできていたこと。
しかも、Meetを接続してジャンケンなどもできていました。

文字やローマ字がわからない低学年の子にどうやってタブレットを使ってもらうかは大きな課題だと思っていましたが、勝手に決めつけてはいけないんだと反省させられました。
もうちょっと子どもを信じてあげないといけませんね。
萩ヶ丘小学校の1年生の姿には感動と勇気を与えられました。

今回の授業で実施した内容は以下のとおりです。

  • Jam boardを使ってタブレットでお絵描き
  • 動画の視聴
  • Googleフォームで先生がアンケートを作成、児童が回答

まずは「自分のタブレットと仲良くなろう」ということで、Jam boardでお絵描き。
ペンのマークに触れると、自分の指がペンのようになってタブレットの画面の中の紙に線が描けることに大興奮。
夢中になって指を動かしていました。

そのうちいろいろ触りたがるのが子どもというもの。
図形を描けるのを発見したり、色をつけたり、指の後を赤い線が追ってきて消えていく機能で遊んだり、思い思いのお絵描きを楽しんでいました。

お次はみんな大好きYouTube。
「はみがきのうた」を見ながら、子どもたちも口ずさんでいます。

その間に先生は次の仕込み。
Googleフォームを使って、簡単なアンケートを作成していきます。
今回は「ふりかえり」として、この時間にやったことを確認する内容にしました。
準備ができたところで、ストリームを使ってアンケートを配信。
子どもたちにはアンケートのサムネイルをタップしてもらい、アンケートに答えてもらいました。

記述式はなく、すべて選択式だったので指でポチッポチッと答えを選び、送信。
ほとんど問題なく、すべての子が回答することができました。

(2時間目)3・4年生

2時間目は3・4年生の授業。

担任の先生は体育の先生ということで、前の時間も体育館でタブレットを使って見本の動画を見るということも取り入れていたそうです。

授業では、1年生でやった内容をベースに、以下のようなことを実施しました。

  • Jam boardを使ってタブレットでお絵描き
  • 動画の視聴
  • Googleフォームで先生がアンケートを作成、児童が回答

3、4年生もログインを自分ですませてスタンバイ。
このクラスは担任の先生が体育教師だけあって、行動が非常にキビキビしていて良い緊張感があります。
特に返事は「ハイ!」と元気が良く、こちらも身が引き締まる思いでした笑

とはいってもJam boardでのお絵描きでは、子どもながらの好奇心旺盛な様子で取り組んでいました。
YouTubeも大人気で、「日本地図の歌」が流れ出すと自然に子どもたちも動画と一緒に歌っていました。

例によってその間にGoogleフォームでアンケートを作成。
3・4年生では記述式の設問を入れたこともあり、まだローマ字を習っていない3年生は苦戦していましたが、ローマ字表を見ながら一生懸命に答えを入力していました。

先生も非常に意欲的で、次回はGoogleフォームのテストに挑戦してくれるそうです。

(3時間目)2年生

2年生も1年生とほぼ同じ内容で進めました。
1年生があれだけできる様子を最初に見られたのはすごく大きいです。
安心して進められました。

  • Jam boardを使ってタブレットでお絵描き
  • Meetでデジタル教科書を共有して出題
  • 動画視聴
  • Googleフォームで先生がアンケートを作成、児童が回答

まずはJam boardでウォーミングアップをしてから次の課題へ。

先生から、デジタル教科書を児童のタブレットに表示できないかとお題をいただいていましたので、まずはURLを添付してリンクからアクセスできないかを試してみます。
するとエラーの表示。
使っているデジタル教科書は先生用ということで、もしかするとアカウントの制限やアクセスできるライセンスにも制限があるのかもしれません。

児童自身が操作する必要は必ずしもないとのことなので、次にMeetで画面共有して先生のタブレットのデジタル教科書を表示してみました。
こちらは成功!
画面に表示される問題を見ながら、自分のノートに回答を手書きしていきます。
答えも画面に表示して、自分で答え合わせ。

次はお待ちかねのYouTube。
見たことがある児童はいないようでしたが、楽しい歌と踊りの動画でした。
「あとでやるよー」と先生に言われ、必死に踊りを覚えようとしていました。
わからなかったところを自分で見返したりできるのも1人1台端末があることの強みですね。

その間に先生にはGoogleフォームでアンケートを作成してもらいます。
作成したらストリームで共有し、子どもたちに回答してもらい、非常にスムーズに進みました。

(4時間目)5・6年生

最後は5・6年生。
ここまでくれば問題はないでしょう。

事前に聞いたところではタブレットに触れる回数が他の学年よりも実は少ないかもしれないということでしたが、ローマ字などに不安がない分、特に問題は感じませんでした。

今回は初めてということもあって、他の学年とほぼ同じ内容を行いました。

  • Jam boardを使ってタブレットでお絵描き
  • 動画の視聴
  • Googleフォームで先生がアンケートを作成、児童が回答
  • 児童によるアンケートの作成(途中まで)

5・6年生ということもあって、動画の内容が「枕草子」だったりと勉強寄り。
ただ、YouTubeで動画を見るという状況のせいか、集中して動画を見ていました。

その間に先生方が作成したアンケートにもあっという間に回答ができました。
「テストもできるんだよ」と言うと、「えー、やだー」という声も上がったので、マイナスイメージをつけたくなかったので、なにかやりたいことはないか聞いてみると、「自分でもアンケートつくってみたい!」という声が出ました。

非常にスムーズに進んで若干時間があったので、じゃあやろうということで簡単なアンケートをみんなで作ってみることにしました。

手順としては以下のとおり。

  1. Googleドライブのマイドライブから「新規作成」→「Googleフォーム」
  2. 左上の「無題のフォーム」を、ファイルのタイトルを入力(自動でアンケートタイトルに反映される)
  3. 「無題の質問」の右側にある「ラジオボタン」をタップして、回答方法を選択
     基本は3種類「ラジオボタン」「チェックボックス」「記述式」
     「ラジオボタン」は選択肢を1つだけ回答する
     「チェックボックス」は複数回答
  4. 「オプション1」に選択肢を入力
  5. 「選択肢を追加」
  6. 必須回答の場合は、「必須」をオンに
  7. 質問を増やす場合は、右側にある「丸+」で追加

ただ、さすがに全部は終わらず、タイトルを入力したところでタイムアップ。

続きは翌日につくることとしました。
(そう実は萩ヶ丘小学校はこの翌日もICT研修が入っていました)

今後の課題

課題として、wifi設置数が少ないのか、若干通信の遅れが見られたのが気になります。

また、指で画面を触れるという適切な力加減が難しい子もいるという状況もうかがいました。
これについてはタッチペンの導入などを検討する必要もあるかもしれません。

ただ全体としては、萩ヶ丘小学校では1年生でも自分でログインができるということで、非常に底上げができていると感じました。
小規模な学校ということもあり、1学級あたりの人数が少ないことも、児童1人1人をフォローしやすいことも強みになっているようです。

萩ヶ丘小学校の皆さま、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

埼玉県草加市出身、坂戸市在住。2児の父。越谷市役所に14年間勤務し、農業や商工業、伝統工芸振興、企業誘致などに携わり、多くの新規事業を手がける。比企起業塾第2期生。2020年3月起業。埼玉県比企郡を中心に、行政や中小企業のお助けマンとして、官民連携、新規事業開発、地域教育、関係人口づくりなどに取り組む。地域プロジェクトコーディネーター。共著に『地域でしごと まちづくり試論』(2021年2月発行)

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