関口産業株式会社様(東松山市)の取材・撮影を行いました(2022年5月9日)【ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業④】

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4月26日にスタートした、比企地域元気アップ委員会様の「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」による地域企業PR動画制作。

連休明けの5月9日(月)は東松山市にお邪魔しました。

この日は2社様を撮影しました。

①梅田真空包装株式会社様
②関口産業株式会社様

撮影は動画制作・編集のプロである小林淳二さんとあやこちゃんペア。(ありがとうございます!)

目次

関口産業株式会社様(東松山市)

関口産業株式会社様は、主に乗用車やトラックに使用される部品、特にパワーステアリングやエンジン、ミッション部品を手掛けている会社です。

中でも大型トラックに用いる特定の部品に関しては、シェア100%なんだそうです(すごい!)
だからそのトラックが走っていれば、自社が手掛けた部品を使っていることがすぐにわかるといいます。

冷間鍛造という技術を用いて、素材加工から精密機械加工まで一貫生産体制を整えているのが特徴です。

外観は昔ながらの工場といったイメージですが、IoTなどの技術を積極的に活用したり、多くの特許を取得したりしています。

現在は75名の従業員がおり、女性も2割ほどいるそうです。

埼玉県の「彩の国工場」の登録をはじめ、「若年者応援企業」「既卒者応援宣言企業」「埼玉県子育て応援宣言企業」の認証など、自治体の制度も積極的に活用しており、昨年度には県の優良事例としても取り上げられたそうです。

社長インタビュー

堀井社長にお話を伺いました。

事前に質問への回答を用意していただいたようで、ものづくりへの想い、地域への想いなどを語ってくれました。
同時に技術への自信や向上心、社員への期待についても語っていただきました。

また、カメラは回っていなかったのが残念ですが、最新技術や設備の導入を決める際の理由をお聞きしたとき、「その方がおもしろそうだから」との言葉が出たのが印象的でした。

その裏には、あくなきものづくりの探究や使い方を提案したり、使いこなしてくれる社員への信頼がありました。
多く取得している特許も、それ自体をビジネスの種にするというよりも、自社の技術力の向上のためや技術向上に取り組んでいる会社であることを社内外に示す意味合いが強いそうです。

誰よりも社長が一番楽しそうでした。

堀井社長、ありがとうございました!

若手社員インタビュー

若手社員を代表して、入社9年目のOさんと6年目のKさんにお話を伺いました。

Kさんは高校卒業後に専門学校に通ったそうですが、1年で退学し、車やものづくりに興味があったことから当社に入社したそうです。

専門学校はまったく違う分野であったため、ものづくりは初心者で機械を操作することにも最初は不慣れでしたが、「先輩や上司がなんでも教えてくれた」といいます。

今ではNC旋盤(金属の切削加工用の機械)のオぺーレーター業務を担っているそうです。

道路で、自社が手掛けた部品を使っている車を見ると、「誇らしくなる」と語ってくれました。

Kさんの先輩にあたるOさんは入社9年目。

高校の担任の先生からの紹介で当社を見学に来たのがきっかけだったそうです。
そこで先輩社員の仕事ぶりや説明を聞いて入社を決めたといいます。

技術を高めたり、生産性を上げるための勉強会なども定期的に行っています。

Oさん同様に、車道を走っている車を見て、自社が手掛けている部品を使っている車だと分かると「すごく嬉しい」のだといいます。

皆さん、「ものづくりが好き」というのが伝わってきますね。

Oさん、Kさん、ありがとうございました!

社内の様子、商品撮り

圧巻だったのは、工場に入ってすぐのところにある鍛造機械。

その大きさには圧倒されます!

でも出てくるのは、機械の大きさに反して意外なほどに小さな部品。
案内していただいた社長に聞くと、800tという力でプレスするのにこれだけの機械が必要なんだそうです。
それもこの機械でやっと可能なんだとか。

どうやってこんな機械をつくり出したのか不思議です・・・。

次に現れたのは、ひときわ目立つボディが黄色のロボット。
これはもしや!?

社長に確認したところ、思ったとおりファナック社のロボットでした。
センサーで場所を把握して材料をピックし、ラインに乗せるという自動化していました。
これによって材料の重さの違いがあるとその時点で不良品をはじけるのだといいます。

なるほど!
人による作業の削減のほかにそんなメリットもあるんですね。

そのほかにも工場内にはNC旋盤やマシニングセンターが多数並んでいました。
「ザ・工場」という感じがたまりませんね。

また、IoTや3Dスキャナーなどの技術も積極的に導入しています。

人がやるには手間がかかり、かつ、精度が求められてミスしてはいけない部分に機械を使うというやり方です。
外目には昔ながらの工場ですが、中身は常にアップデートされているんですね。

「こういうデジタルのものを使うと、なんとなくやってる感があってカッコイイじゃない?」

社長のお人柄も魅力的でした!

関口産業株式会社の皆さま、ありがとうございました!

ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業とは

「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」とは、卒業後に就職を希望する地元の高校生と地域企業のマッチングを促すことを目的とする事業です。

「地元には良い企業はあるのに知られていない」
「よく会社のことを知らないまま入社して、こんなはずじゃなかったと早期に退職してしまう人が多い」

こうした課題を解決するために、比企地域の9自治体(東松山市、小川町、吉見町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、川島町、鳩山町、東秩父村)からなる比企地域元気アップ委員会様の令和4年度の新規事業としてスタートしました。

今年度は実験的に、9自治体から条件にあった企業をそれぞれ3社をピックアップし、就職を希望する高校生向けに最大27社分のPR動画(1本あたり約3分)を制作します。

制作した動画は比企地域元気アップ委員会のYouTubeチャンネルで公開するほか、対象企業様のHPなどでご活用いただく予定です。

公開は2022年7月頃を予定。

撮影した企業様一覧

以下から撮影の様子をご覧いただけます。

動画はまだ公開されていません。
公開されましたら改めてご案内させていただきます。

笛木醬油株式会社様(川島町)
ベジプロフーズ株式会社様(川島町)
梅田真空包装株式会社様(東松山市)
・関口産業株式会社様(東松山市)

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この記事を書いた人

埼玉県草加市出身、坂戸市在住。2児の父。越谷市役所に14年間勤務し、農業や商工業、伝統工芸振興、企業誘致などに携わり、多くの新規事業を手がける。比企起業塾第2期生。2020年3月起業。埼玉県比企郡を中心に、行政や中小企業のお助けマンとして、官民連携、新規事業開発、地域教育、関係人口づくりなどに取り組む。地域プロジェクトコーディネーター。共著に『地域でしごと まちづくり試論』(2021年2月発行)

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