株式会社 小島光学製作所様(東秩父村)の取材・撮影を行いました(2022年5月20日)【ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業⑩】

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4月26日にスタートした、比企地域元気アップ委員会様の「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」による地域企業PR動画制作。

地元高校生を対象に、比企地域9市町村( 東松山市、小川町、吉見町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、川島町、鳩山町、東秩父村)の地域企業様最大27社の動画を撮影しています。

5月20日(月)は埼玉県唯一の村である東秩父村にお邪魔しました。

この日は以下の2社様の撮影を行いました。

①株式会社 小島光学製作所 様 ⇒ 今回の記事はこちら
②秩父技研工業株式会社 様 

撮影はあやこちゃん。(ありがとうございます!)

目次

株式会社 小島光学製作所様(東秩父村)

株式会社 小島光学製作所様は現社長の祖父が、昭和23年に和光市で創業された会社です。

”レンズ研磨のスペシャリスト”として、製造現場での測定機器、産業機械、医療機器、衛星などのカメラのレンズを製造しています。

現在、手がけているレンズの種類は300ほど。
多いものでも月産500個程度で、ほとんどは数個単位という小ロット多品種のレンズを取り扱っています。

もともとは大口の取引先が近くにあったことから東秩父村に工場を移転してきましたが、現在では取引先やレンズの用途も広がっているそうです。

働いている従業員数は30名で、男女比は1対1。
非常にアットホームな雰囲気を感じられる会社でした。

経営者インタビュー

代表取締役の小島社長にお話を伺いました。

会社の理念は「ものづくりは人づくり」で、業務の範囲にとどまらずに社員それぞれの学びの機会を提供することを意識されているそうです。

精度が求められるものづくりには、まじめに一生懸命に努力できる力が必要でありつつも、ものづくりは一人ではできないため、仲間を大切にできる人材を求めているそうです。

ビジョンは「世の中のありようを変革する最先端企業」になる。
そういう高い志を持って、主体的に行動できる社員になってほしいと語ってくれました。

高校生へのメッセージ
「社員になっていただくということは会社の発展に寄与していただくということです。ですが、それはひいては社会の発展に寄与することになり、未来をつくっていくことに通じています。一緒に未来をつくっていきましょう!」

小島社長、ありがとうございました!

社員インタビュー

入社4年目のKさんにお話を伺いました。

商業高校に通っていましたが、元々ものづくりが好きだったこともあり、小島光学製作所を見学に来たそうです。
小さい会社であることは知っていたといいますが、社員の方一人一人がイキイキと仕事をしていて、明るい社内の雰囲気を感じたことを今でもはっきりと憶えているそうです。

普段はミクロン単位での精研削加工の工程を担っており、今年度からは新入社員の教育係も担当することとなり、一層仕事にやりがいを感じるようになったといいます。

初めての撮影でも自然で柔らかい笑顔が印象的でした。
小島光学製作所のアットホームな雰囲気が表れているように感じました。

高校生へのメッセージ
「たくさんの会社の中から進路を選ぶのは大変かと思います。自分がやりたいと思う職種の会社をとことん調べ、自分らしく働ける会社を選んでほしいと思います。輝いている自分をイメージしながら就職活動を頑張ってください!」

Kさん、ありがとうございました!

社内の様子、商品撮り

小島社長自ら社内を案内していただきました。

工場の入口に大きく掲げられた経営理念とビジョン、そして「夢」の文字が目を引きますね!

レンズの研磨と一口に言っても、工程は「荒ズリ」⇒「精研削」⇒「芯とり」という大きく3つに分かれるそうです。

製造工程を撮影させていただいて特に印象的だったのは、社員さん同士、社員さんと社長のコミュニケーション。

多くの工場では社員さんたちが一人で黙々と作業をしているイメージでしたが、こちらでは作業をしている最中に社長が気軽に話しかけている様子が見られました。

Kさんが会社見学に来たときに見たのもこんな光景だったのかもしれませんね。

撮影の最中にはレンズ加工現場のトリビアも教えていただきました。

精度の高さが求められるレンズ加工ですが、許される誤差は「100mで髪の毛1本分未満」という水準。
これを満たしていないと不良品としてはじかれてしまうそうです。

その水準を満たしているかの検査方法として、光を当てたときにできる光の筋を見るというものがあるのですが、その光の環のことを「ニュートンリング」といいます。
あのニュートンが発見したものだといいます。

こういう知識があるとものづくりの現場が楽しくなりますね!

株式会社小島光学製作所の皆さま、ありがとうございました!

ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業とは

「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」とは、卒業後に就職を希望する地元の高校生と地域企業のマッチングを促すことを目的とする事業です。

「地元には良い企業はあるのに知られていない」
「よく会社のことを知らないまま入社して、こんなはずじゃなかったと早期に退職してしまう人が多い」

こうした課題を解決するために、比企地域の9自治体(東松山市、小川町、吉見町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、川島町、鳩山町、東秩父村)からなる比企地域元気アップ委員会様の令和4年度の新規事業としてスタートしました。

今年度は実験的に、9自治体から条件にあった企業をそれぞれ3社をピックアップし、就職を希望する高校生向けに最大27社分のPR動画(1本あたり約3分)を制作します。

制作した動画は比企地域元気アップ委員会のYouTubeチャンネルで公開するほか、対象企業様のHPなどでご活用いただく予定です。

公開は2022年7月頃を予定。

撮影した企業様一覧

以下から撮影の様子をご覧いただけます。

動画はまだ公開されていません。
公開されましたら改めてご案内させていただきます。

【東松山市】
梅田真空包装株式会社様
関口産業株式会社様
株式会社 大村製作所
株式会社トーコー

【川島町】
笛木醬油株式会社様(川島町)
ベジプロフーズ株式会社様
幸立化成工業株式会社

【小川町】
セキネシール工業株式会社様
株式会社 多久製作所

【東秩父村】
株式会社 小島光学製作所 様
秩父技研工業株式会社 様



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この記事を書いた人

埼玉県草加市出身、坂戸市在住。2児の父。越谷市役所に14年間勤務し、農業や商工業、伝統工芸振興、企業誘致などに携わり、多くの新規事業を手がける。比企起業塾第2期生。2020年3月起業。埼玉県比企郡を中心に、行政や中小企業のお助けマンとして、官民連携、新規事業開発、地域教育、関係人口づくりなどに取り組む。地域プロジェクトコーディネーター。共著に『地域でしごと まちづくり試論』(2021年2月発行)

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