モリヤ株式会社様(滑川町)の取材・撮影を行いました(2022年5月27日)【ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業⑱】

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4月26日にスタートした、比企地域元気アップ委員会様の「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」による地域企業PR動画制作。

地元高校生を対象に、比企地域9市町村( 東松山市、小川町、吉見町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、川島町、鳩山町、東秩父村)の地域企業様最大27社の動画を撮影しています。

5月27日(金)は滑川町にお邪魔し、以下2社の撮影を行いました。

①島野精機株式会社 様 
②モリヤ株式会社 様 ⇒ 今回の記事はこちら

この日の撮影は小林さん。(ありがとうございます!)

目次

モリヤ株式会社様(滑川町)

モリヤ株式会社様は、木製家具や什器、建具の製造メーカーです。

昭和28年から現在に至るまで滑川町で操業を続けてきました。

時代と共に取引先も扱う商品も変化してきましたが、積み上げてきた長い実績や木製品加工に関するノウハウ、開発から施策・量産品まで行える柔軟な対応に、取引先からの信頼も厚いそうです。

現在、製品の9割は受託製造といいますが、単なる製造の下請けではなく、お客さまの求める条件(品質、ロット、納期など)に応じて、これまでのノウハウを活かした最適な工程設計の提案も積極的に行う「共同開発」が特徴です。

社員数は78名で、女性が3割超を占めます。
平均年齢はなんと34.7歳。

工業高校だけでなく、普通科、商業科、大卒、高専卒、中途採用と、幅広い採用を行っています。
定年退職しても100%の方がパートで勤務されているそうです。

また特徴として女性の離職率が低いということも聞かれました。
理由は分からないそうですが、出産後も復帰する女性も大半ということで、それだけ働きやすい社内環境が整えられているということかもしれません。

インドネシアからの技能実習生も8人受け入れているそうで、少しでも日本での仕事や生活に慣れてもらうためにと、日本語の先生にお願いして週1ペースで日本語講座も開催しているといいます。

案内して頂いたSさんは地銀出身といいますが、とにかく積極的。
入社7年目ですが、社長や社員さんとのコミュニケーションなどさまざまなところで会社への貢献や配慮が感じられました。

DX、SDGsも担当されているということで、会社の取組を動画でPRすることも考えていたそうで興味津々。

貴重なテストの機会になりそうですね。

代表者インタビュー

代表取締役の森谷社長にお話を伺いました。

「今日は剃るか考えたんだけど・・・」と言いながらマスクを外すと、白い髭をたくわえたダンディーなお顔が。
コロナが流行してからはマスクがあるので、髭を剃らなくなったのだそうです。

こうしたマスクの下の素顔を知ることができるのも、今回の撮影の利点ですね!

「木のこころをかたちにします」というスローガンを掲げるほど、木への愛情とこだわりが感じられる森谷社長。

ただ良い製品をつくるだけでなく、「より良く」を目指して求められた製品に対して製造工程を企画したり、社員が笑顔で働きやすい環境づくりをしたり、地域や社会全体に貢献できる会社への発展を目指しているそうです。

求める人材像として、これまで撮影した企業の経営者様からも多く聞かれましたが、やはり大きいのは「素直」であることと「チャレンジ精神」。

一つの分野に縛られるのではなく、いろんな可能性にチャレンジしながら、自分の特性に合ったキャリアを積んでほしいといいます。
そのための手段として「多能工マップ」を取り入れ、自分の持ち場以外の職場の応援にも入ることで多能工を身に付け、毎年の目標と成果を評価に反映しているそうです。

また年2回、全社員の前で経営方針や経営状況を発表する経営発表会も開催しており、経営の透明化にも取り組んでいます。

高校生へのメッセージ
「弊社は木工業になりますが、工作機械はデジタルで操作するため安心・安全に働くことができます。木屑もすべてダクト吸引しているため清潔な環境となっています。一緒に良い会社をつくり、良いものづくりしながら、皆さんの成長を一緒に考えていきたいと思います。ぜひ私たちの仲間になりませんか。お待ちしています。」

森谷社長、ありがとうございました!

社員インタビュー

入社4年目のTさんにお話を伺いました。

「ゲーム以外のことにお金を使いたくない」と断言ほどのゲーム好きで、バスを乗り継いで実家から通っています。
森林公園駅からは会社の送迎バスも出ているんだそうです。

幼いころからものづくりに興味があり、工業高校で機械加工を学んできました。
会社見学に来た際に、木工業にしては機械化が進んでいることや木の加工技術に興味を持ち、入社を決めたそうです。

大きく、重い材料や製品が多いため、最初は大変だったといいますが、作業スピードも上がり、多能工マップで他の部署に応援にいって他のスキルが身に付いていることを実感するとやりがいを感じるそうです。

高校生へのメッセージ
「当社は木材加工を行っていますが、全機械に木屑吸引の設備がついているため、清潔な環境で仕事することができます。また工作機械の多くはデジタル化されているので、未経験でも機械工作を行うことができます。ものづくりに興味がある方はぜひ応募を検討してみてください。」

Tさん、ありがとうございました!

社内の様子、商品撮り

木の加工にはすべて工作機械を導入しており、自動化も積極的に取り入れています。
ここまで自動化が進んでいる同業他社はないそうで、業界における優位性が感じられました。

木を加工する刃も剝き出しではなくカバーがつけられており、木工業ではありがちな手指の切断といった大きな事故はここ30年間でゼロだそうです。
それはすごいですね!

またすべての工作機械にダクトホースがつけられ、木屑が外に飛び散らないようになっているのも大きな特徴です。
バイオ燃料化も検討したといいますが、若干の課題があり現在は焼却処理しているそうです。
(違った方面での可能性が感じられるところです)

働く人の環境づくりのために積極的な設備投資が行なわれているんですね。

事務所棟の休憩スペースには自動販売機のほかにお菓子の棚も。

「若い人はすぐ『お腹空いた』っていうから置いてあるんですよ」と笑いながら口にするSさん。

「笑顔で仕事をしないとやる意味がない」がモットーだそうです。

すばらしい言葉ですね!

モリヤ株式会社の皆さま、ありがとうございました!

ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業とは

「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」とは、卒業後に就職を希望する地元の高校生と地域企業のマッチングを促すことを目的とする事業です。

「地元には良い企業はあるのに知られていない」
「よく会社のことを知らないまま入社して、こんなはずじゃなかったと早期に退職してしまう人が多い」

こうした課題を解決するために、比企地域の9自治体(東松山市、小川町、吉見町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、川島町、鳩山町、東秩父村)からなる比企地域元気アップ委員会様の令和4年度の新規事業としてスタートしました。

今年度は実験的に、9自治体から条件にあった企業をそれぞれ3社をピックアップし、就職を希望する高校生向けに最大27社分のPR動画(1本あたり約4分)を制作します。

制作した動画は比企地域元気アップ委員会のYouTubeチャンネルで公開するほか、対象企業様のHPなどでご活用いただく予定です。

公開は2022年7月頃を予定。

撮影した企業様一覧

以下から撮影の様子をご覧いただけます。

動画はまだ公開されていません。
公開されましたら改めてご案内させていただきます。

【東松山市】
梅田真空包装株式会社様
関口産業株式会社様
株式会社 大村製作所
株式会社トーコー

【川島町】
笛木醬油株式会社様
ベジプロフーズ株式会社様
幸立化成工業株式会社

【小川町】
セキネシール工業株式会社様
株式会社 多久製作所
比企光学株式会社

【東秩父村】
株式会社 小島光学製作所 様
秩父技研工業株式会社 様

【吉見町】
千葉金属工業株式会社 様
有限会社 杉山樹脂工業 様
有限会社 アジア工研 様

【嵐山町】
株式会社 秋葉製作所 様

【滑川町】
島野精機株式会社 様
モリヤ株式会社 様

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この記事を書いた人

埼玉県草加市出身、坂戸市在住。2児の父。越谷市役所に14年間勤務し、農業や商工業、伝統工芸振興、企業誘致などに携わり、多くの新規事業を手がける。比企起業塾第2期生。2020年3月起業。埼玉県比企郡を中心に、行政や中小企業のお助けマンとして、官民連携、新規事業開発、地域教育、関係人口づくりなどに取り組む。地域プロジェクトコーディネーター。共著に『地域でしごと まちづくり試論』(2021年2月発行)

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