島野精機株式会社様(滑川町)の取材・撮影を行いました(2022年5月27日)【ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業⑰】

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4月26日にスタートした、比企地域元気アップ委員会様の「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」による地域企業PR動画制作。

地元高校生を対象に、比企地域9市町村( 東松山市、小川町、吉見町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、川島町、鳩山町、東秩父村)の地域企業様最大27社の動画を撮影しています。

5月2日7(木)滑川町にお邪魔して、以下の2社様の撮影を行いました。

①島野精機株式会社 様 ⇒ 今回の記事はこちら
②モリヤ株式会社 様 

この日の撮影は小林さんでした。(ありがとうございます!)

目次

島野精機株式会社様(滑川町)

島野精機株式会社様は、金属の切削加工による部品メーカーです。
自動車製造に使われる部品を主に手がけていますが、最近では半導体用の部品製造も行っています。

1935年に東京都渋谷区で創業し、第二次世界大戦を機に今の比企郡に拠点を移してきました。

当時この周辺にあった武蔵野原生林を今も敷地内に留め、社員の憩いの場として活かすなど、環境にも配慮した経営を行っています。

社員数は、滑川町の本社工場と東松山市にある唐子工場を合計すると200名弱。
うち女性も3割いるそうです。

撮影には、総務部のHさん(男性)、Oさん、Hさん(女性)が対応してくれました。

特にHさん(女性)は動画に興味があるそうで、この日もシナリオを準備して事前に社長インタビューや工場内の撮影の段取りを考えていただいていました。
社内に広報部はないそうですが、島野社長からも「広報担当だね!」とお墨付きをもらう場面も。

小林さんが撮影中もマンマークで、熱心に一緒に撮影して回っていました。(Hさん、ありがとうございます!)
撮った動画は自社PR用として独自に使いたいそうです。

代表者インタビュー

代表取締役の島野社長にお話を伺いました。

事前にHさんが用意してくれたという原稿を手にしながらのインタビュー。

原稿に含まれたいた内容が足りないと、すかさず横からHさんの「ここもうちょっと話していただけると・・・」とのチェックも入ります。
社長も「はい」と素直でした笑

このやりとりからも、社内での社長と社員の皆さまとの関係がわかります。

自らの役割を「雑用係ですよ。私が一番暇なので」と島野社長。
社長の人柄がうかがえた場面でした。

求める人材像として、「コミュニケーション力があること」を一番に掲げていました。
仕事を憶え、成長していくために最も重要な能力だといいます。

また、入社後は、高度なスキルを身に付けた優れたスペシャリストも必要ですが、それだけではなく周りをまとめ引っ張るリーダーや、縁の下で会社を支える黒子タイプなど、それぞれの特性にあった社員に育ってほしいと語ってくれました。

高校生へのメッセージ
「就職は人生の中でも大きな転機です。ですが、それですべてが決まるわけではありません。また、一度きりのチャンスというわけでもありません。まずは最初の一歩ということで勇気を持って足を踏み出し、就職してからも自分の人生を考えていっていただきたいと思います。」

島野社長、ありがとうございました!

社員インタビュー

入社1年目のMさんにお話を伺いました。

高校卒業後、すぐに入社し、現在は総務部で経理を務めています。

経理は会社のお金の出入りを司る、いわば「金庫番」
一つのミスが大きな損失につながるおそれもあるので、非常にプレッシャーは大きいといいます。

それでもMさんは学業が優秀で、商業科では取れる資格はすべて取得していたそうです。

受け答えも落ち着いていて自然な笑顔も見られたので、本当に1年目?と驚くほどでした。

でも後からお話を聞くと、事務作業はできたもののもともと寡黙で自分を出すことも苦手、電話もなかなか取れずにいたといいます。

それがあるとき、先輩とのやり取りがきっかけでやる気に火がつきます。
電話もどんどん取って数をこなすことで、苦手意識がなくなりメキメキ上達していったそうです。

そうしたMさんの変化を、同じ部署の先輩だけでなく、違う部署の先輩も見ていてくれ、「電話上手になったね!」と褒めてくれたといいます。
それが大きな自信になり、嬉しかったと仕事のやりがいを語ってくれました。

自分が努力したことを周りの人が認めてくれるのは何より嬉しいでしょうね!
社員の皆さま同士の関係性がうかがえたエピソードでした。

高校生へのメッセージ
「最初は分からないことが多く、不安もあるのではないかと思います。仕事では『報・連・相(ほうれんそう)』が大事といわれますが、最初は何を相談していいかわかりません。そんなときは相談ではなく、『質問』をするといいよと先輩に教えられました。『報告・連絡・相談』ではなく、『報告・連絡・相談』。分からないことがあっても、たくさん質問することで成長することができたと思います。ぜひたくさん質問してみてください。」

Mさん、ありがとうございました!

社内の様子、商品撮り

「広報担当」Hさん、Oさんの案内で工場撮影へ。

本社工場は第1~第3工場まであり、量産品がメインのため建物が広いのが特徴です。
自動工作機がズラーっと並んだ光景は壮観ですね!

最近の機械は切削の様子が外からは見えにくいのが残念ですが、横から見るとロボットの腕がかなりの速さで動き、窓に大迫力で迫ってくる場所を発見しました!
(小林さんに撮影してもらいました。うまく映っているといいな)

また島野精機さんの特徴でもある「武蔵野原生林」も撮影させていただきました。

この日はあいにくの天気で朝から大雨が降っていましたが、撮影終盤頃に雨が上がったため、なんとか外撮りも済ませることができました。
晴れた日には木陰でランチをしたり、コロナが流行する前は社員が集まってバーベキュー大会などをここでやっていたそうです。

確かに林の中に入ると空気がひんやりして気持ちがいいですね。
これからの厚い季節や仕事で疲れたときには、いいリフレッシュができそうです。

人も環境もすばらしい会社でした。

島野精機株式会社の皆さま、ありがとうございました!

ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業とは

「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」とは、卒業後に就職を希望する地元の高校生と地域企業のマッチングを促すことを目的とする事業です。

「地元には良い企業はあるのに知られていない」
「よく会社のことを知らないまま入社して、こんなはずじゃなかったと早期に退職してしまう人が多い」

こうした課題を解決するために、比企地域の9自治体(東松山市、小川町、吉見町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、川島町、鳩山町、東秩父村)からなる比企地域元気アップ委員会様の令和4年度の新規事業としてスタートしました。

今年度は実験的に、9自治体から条件にあった企業をそれぞれ3社をピックアップし、就職を希望する高校生向けに最大27社分のPR動画(1本あたり約4分)を制作します。

制作した動画は比企地域元気アップ委員会のYouTubeチャンネルで公開するほか、対象企業様のHPなどでご活用いただく予定です。

公開は2022年7月頃を予定。

撮影した企業様一覧

以下から撮影の様子をご覧いただけます。

動画はまだ公開されていません。
公開されましたら改めてご案内させていただきます。

【東松山市】
梅田真空包装株式会社様
関口産業株式会社様
株式会社 大村製作所
株式会社トーコー

【川島町】
笛木醬油株式会社様
ベジプロフーズ株式会社様
幸立化成工業株式会社

【小川町】
セキネシール工業株式会社様
株式会社 多久製作所
比企光学株式会社

【東秩父村】
株式会社 小島光学製作所 様
秩父技研工業株式会社 様

【吉見町】
千葉金属工業株式会社 様
有限会社 杉山樹脂工業 様
有限会社 アジア工研 様

【嵐山町】
株式会社 秋葉製作所 様

【滑川町】
島野精機株式会社 様
モリヤ株式会社 様

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この記事を書いた人

埼玉県草加市出身、坂戸市在住。2児の父。越谷市役所に14年間勤務し、農業や商工業、伝統工芸振興、企業誘致などに携わり、多くの新規事業を手がける。比企起業塾第2期生。2020年3月起業。埼玉県比企郡を中心に、行政や中小企業のお助けマンとして、官民連携、新規事業開発、地域教育、関係人口づくりなどに取り組む。地域プロジェクトコーディネーター。共著に『地域でしごと まちづくり試論』(2021年2月発行)

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