株式会社ツーワン様(ときがわ町)の取材・撮影を行いました(2022年6月8日)【ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業⑳】

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4月26日にスタートした、比企地域元気アップ委員会様の「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」による地域企業PR動画制作。

地元高校生を対象に、比企地域9市町村( 東松山市、小川町、吉見町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、川島町、鳩山町、東秩父村)の地域企業様最大27社の動画を撮影しています。

6月8日(水)はときがわ町にお邪魔し、以下3社の撮影を行いました。

①株式会社 ツーワン 様 ⇒ 今回の記事はこちら
②株式会社 飯山製作所 様
③株式会社 トキン工業 様 

この日の撮影はあやこちゃん。(ありがとうございます!)

目次

株式会社 ツーワン様(ときがわ町)

株式会社 ツーワン様は、「建具の町」として知られるときがわ町で昭和25年に創業した内装取り付け家具・建具、オーダーメイド家具メーカー企業です。

もともとときがわ町で製造が盛んだった建具は、和室や伝統構法の住宅を前提とした後付けのものでした。
住宅の洋風化に伴いって将来的な建具の衰退を危惧した荻久保社長は、40年ほど前に住宅の内装とともに取り付ける「造作家具」を考案したそうです。

造作家具は今でこそ一般的になっていますが、市場の変化をとらえた建具界のイノベーションだったんですね!

現在は受注生産が主で、都内や県内の都市部の企業向けに製品を提供しています。
新国立競技場にも使われているものもあるそうですよ。

代表者インタビュー

代表取締役の荻久保社長にお話を伺いました。

やはり「木のまち」「建具のまち」の会社ということもあって、「木の良さ」を知ってほしいといいます。

「木目の美しさや木の香りは日本人の体質や日本の家、日本の環境に合っている」と荻久保社長。

住宅の洋風化やプレハブ工法の建築も増える中で、安かろう悪かろうというものもあり、日本人に合った木の価値が見直されてきているといいます。

しかし伝統構法による建築が少なくなるにつれ、現場の大工さんの木を扱う技術が失われてしまっています。
そこに組み立てて取り付ければいいという造作家具のメリットがあるのです。

「まさにそこが我々の仕事」といいます。

ときがわ町といえば壁や床に木を使う「内装木質化」「ときがわ方式」がありますが、それに加えて造作家具を使って壁をつくることによってさらに木の活用を広げることができます。

それができる技術がときがわ町の職人や会社にはあると力強く語ってくれました。

高校生へのメッセージ
「たた家具をつくっているだけでなく、どうしたらお客さんがときがわ町や木のことを知ってくれるか、ときがわ町に来てくれるか、モノが売れるかを考えられる社員になってほしい。この町で思う存分に能力を発揮してほしいですね。」

荻久保社長、ありがとうございました!

社員インタビュー

入社6年目のMさんにお話を伺いました。

撮影が休憩時間にかかってしまいましたが、嫌な顔一つせず付き合っていただきました。
非常にやわらかくて、ナチュラルスマイルが印象的な方です。

Mさんはときがわ町に生まれ、比企郡内の高校を卒業した後、実家の家業である林業に10年ほど携わっていたそうです。
その後、親戚の紹介もあり、木を扱ってきた経験も生かせる当社への入社を決断しました。

主な仕事は、全工程のスタートとなる木材の切り出しと製材。
おおまかな大きさと形をここで切り出します。

受注生産が大半なため、納期が重なると段取りが大変だといいます。
品質は良いことはもちろん、お客さまのニーズをどう満たすかということに気を配っているそうです。

厳しい納期や難しい注文をクリアし、お客さまに喜ばれたときが一番のやりがいだそうです。

高校生へのメッセージ
「自分が手掛けたものが形になっていくのはおもしろいです。ものづくりや木に興味がある方、ぜひ一緒に働きましょう!」

Mさん、ありがとうございました!

社内の様子、商品撮り

社員数は現在13人で、うち3人が70代。
でもとても70代とは思えないほど、きびきびとそして楽しそうに作業していた姿が印象的です。

無駄な動きが一切なく、まるで流れるような連携プレーで棚を組み立てていました。
まさに職人技ですね!

もっと手作業が多いかと想像していましたが、思ったより機械による作業が多いと感じました。
木屑が出るような切断や穴あけ機械には、木片が飛び散らないようにダクトも付けられていました。

木材のカットから、部品をつくり、部品の組み立てまでやる一貫生産が特徴的です。

すべての製品に木を使っているので当たり前といえば当たり前ですが、工場中が木の香りで包まれていました。

株式会社 ツーワンの皆さま、ありがとうございました!

ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業とは

「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」とは、卒業後に就職を希望する地元の高校生と地域企業のマッチングを促すことを目的とする事業です。

「地元には良い企業はあるのに知られていない」
「よく会社のことを知らないまま入社して、こんなはずじゃなかったと早期に退職してしまう人が多い」

こうした課題を解決するために、比企地域の9自治体(東松山市、小川町、吉見町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、川島町、鳩山町、東秩父村)からなる比企地域元気アップ委員会様の令和4年度の新規事業としてスタートしました。

今年度は実験的に、9自治体から条件にあった企業をそれぞれ3社をピックアップし、就職を希望する高校生向けに最大27社分のPR動画(1本あたり約4分)を制作します。

制作した動画は比企地域元気アップ委員会のYouTubeチャンネルで公開するほか、対象企業様のHPなどでご活用いただく予定です。

公開は2022年7月頃を予定。

撮影した企業様一覧

以下から撮影の様子をご覧いただけます。

動画はまだ公開されていません。
公開されましたら改めてご案内させていただきます。

【東松山市】
梅田真空包装株式会社様
関口産業株式会社様
株式会社 大村製作所 様
株式会社トーコー 様

【川島町】
笛木醬油株式会社様
ベジプロフーズ株式会社様
幸立化成工業株式会社

【小川町】
セキネシール工業株式会社様
株式会社 多久製作所 様
比企光学株式会社 様

【東秩父村】
株式会社 小島光学製作所 様
秩父技研工業株式会社 様

【吉見町】
千葉金属工業株式会社 様
有限会社 杉山樹脂工業 様
有限会社 アジア工研 様

【嵐山町】
株式会社 秋葉製作所 様
株式会社 長沢製作所 様

【滑川町】
島野精機株式会社 様
モリヤ株式会社 様

【ときがわ町】
株式会社 ツーワン 様
株式会社 飯山製作所 様
株式会社 トキン工業 様

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この記事を書いた人

埼玉県草加市出身、坂戸市在住。2児の父。越谷市役所に14年間勤務し、農業や商工業、伝統工芸振興、企業誘致などに携わり、多くの新規事業を手がける。比企起業塾第2期生。2020年3月起業。埼玉県比企郡を中心に、行政や中小企業のお助けマンとして、官民連携、新規事業開発、地域教育、関係人口づくりなどに取り組む。地域プロジェクトコーディネーター。共著に『地域でしごと まちづくり試論』(2021年2月発行)

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