「株式会社 協新製作所」様(川島町)の撮影を行いました(2023年6月13日)

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こんにちは!
ときがわ社中の風間です。

2022年度に続き、比企地域元気アップ実行委員会様からの委託事業「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」2023年度版がスタートしました!

地元高校生を対象として、比企地域+1自治体の計9市町村( 東松山市、小川町、吉見町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、川島町、鳩山町、東秩父村)の企業様27社の紹介動画を撮影しています。

2023年6月13日(火)、埼玉県川島町にある「株式会社 協新製作所」様にお邪魔して、動画撮影を行いました。

撮影の様子を差しさわりのない範囲で公開しています。

基本情報

会社名:株式会社 協新製作所
事業内容:精密機械業界向け部品製造、組立
従業員数:39人(男女比 6:4)
創業:

※2023年6月13日時点

目次

代表者インタビュー

代表取締役の菊地さんにお話を伺いました。

―― 御社の事業内容を教えてください。

 金属の切削加工による精密機械向けの高精度の部品製造を行っています。
 特に医療機器や光学機器、計測・分析機器、ロボット、半導体関連で用いられています。
 また、当社は1959年に朝霞で創業しましたが、2004年には本社を川島町に移し、2005年には中国進出も行いました。
 現在ではグローバルに市場を拡大しておりまして、国内外70社様と取引させていただいております。

―― 中国進出のきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

 初めて中国(上海)に行ったのは、1993年頃でした。お客さまに連れられて視察に行ったのです。日本のお客さまが上海進出を進めていました。
 その頃はあまりいい印象はなく懐疑的だったのですが、10年後に行ったら都市全体がものすごく発展しているのを目の当たりしました。日本はそんなに変わっていないのに、ここまで変わるのかと。
 そこで、まずは中国に留学することにしました。

―― まず留学されたのですね。あまり聞いたことのないケースです。

 もっと中国という国のことをよく知りたいと思ったんです。
 そうすると生産拠点としてだけではなく、市場としての魅力が大きいことがわかりました。
 留学中にいろんな仲間ができまして、上海拠点をつくる際にお客さまだけでなく、その時の仲間がいろいろと助けてくれました。
 海外進出は大変という話をよく聞きますが、その頃は中国が日系企業に対してウェルカムな環境だったのもありますが、お客さまや仲間の助けもあって進出はスムーズでしたね。

―― そのようなことがあったのですね。今後はどのような会社への発展を目指されているでしょうか?

 当社は部品製造の会社なのですが、お客さまのニーズとして、部品単体だけではなく、複数の部品を組み立てたユニットの部分をやってほしいというお声が増えています。
 当社にはたくさんの協力会社様がいるので、幅広い分野の協力会社様と連携して、そのようなニーズにお応えしていきたいと考えています。
 また、海外展開にも力を入れていきたいと考えています。コスト競争力に力を入れる海外拠点と、技術力に力を入れる国内工場の日本柱で進めていきたいと考えています。

―― 次に求める人材像についてお聞かせいただけますでしょうか?

 やはりものづくりが好きな人というのはポテンシャルが高いです。それに加えて、成長意欲のある方、好奇心のある方、素直な方というのは非常に成長速度が速く、可能性が大きいですので、そのような方に入社いただけたらと考えています。

―― 入社した後、将来はどんな社員になってもらいたいですか?

 社長を目指すくらいの人材になっていただきたいですね(笑)
 プロとしての意識やプライドを持っている人材は、海外でも非常に尊敬を集めています。
 今の社会は急速にデジタル化が進んでいます。調べればすぐに答えがわかる時代ですので、ただ知っているだけの人は価値が下がっていく時代になってきています。
 反面、技術力はデジタルですべて代替えすることはできません。当社でも、AIやロボットを積極的に導入していますが、工場は実験室のようなものなので、やはりそれだけでは対応できない部分があると思っています。

―― 最後に高校生の方、これから就職先を選ぼうとされている方に向けたメッセージをお願いします。

 いつの時代も世の中は常に変化しています。特に今の時代は産業革命にも匹敵するほどの大きな変化が起こっている時代だと思っています。
 それは大きなチャンスだと思いますので、今の時代に生まれた皆さんはある意味恵まれています。チャンスの波にうまく乗ると大きな成長ができますので、ぜひ自分からチャンスをつかみにいっていただきたいです。

―― 大きな変化は大きなチャンスでもあるんですね。ありがとうございました!

若手社員インタビュー

入社2年目のKさんにお話を伺いました。

―― 御社への入社を決めたきっかけ・理由を教えていただけますか?

 大学卒業後、食品関係の商社に勤めておりました。その中で大小さまざまな規模の会社のお客さまと接するうちに、中小企業の魅力、可能性を肌で感じるようになりました。
 その中で小さいころから慣れ親しんでいた製造業に興味を持ちました。
 当社はロボットやIoTなどの最新技術も積極的に取り入れていましたので、新しいことに挑戦している環境で働くことで、自分も成長することができると思い、入社を決めました。

― 普段はどのようなお仕事をされているのでしょうか?

 NC旋盤で部品製造をしています。
 お客さまからの図面に応じてプログラムを作成し、機械を調整して部品を製造する仕事です。また、ロボットを使ったプログラミングで業務改善にも取り組んでいます。

―― 以前は別のお仕事をされていたということでしたが、製造業の仕事は初めてだったのでしょうか?

 製造業はまったくの初めてでしたね。
 金属を削るということもまったく分かりませんでしたし、金属の種類も何種類もあるので、わからないことだらけでした。

―― 初めてでも問題なくできたのでしょうか?

 最初はわからないことしかありませんでしたが、周りの先輩方に教えていただきながら、一つ一つできるようになりました。

―― 仕事をしていてやりがいや嬉しいと感じるのはどんなときでしょうか?

 つくった部品が、お客さまはもちろん、社会の役にも立っていることが実感できることです。
 個人的なことでいえば、前よりもキレイにつくることができたときや効率よくつくれたときは嬉しいですね。

―― 逆に仕事をしていて大変だなと感じることはどんなことでしょうか?

 不良品は出したくないんですが、どうしても出てしまうので、そういうときの対策を考えなくてはならないのでつらいですね。
 でも一人ではなくチームで対策を考えて対応するので、解決できたときはやりがいや楽しさを感じます。

― なるほど、一人ではなくチームで対応するんですね!

 そこも中小企業の魅力だと思っています。
 大きい会社だと部署ごとに細かく仕事が分かれていますが、中小企業だと厳密すぎる区別はなく、担当部署以外の仕事でも自分しだいでどんどん関わりを持つことができます。

―― そうなんですねー! 最後に高校生や就職先を考えている方に向けたメッセージをお願いします。

 皆さんは初めて社会に出るということで心配なことや不安だらけだと思います。
 新しいことができる環境に身を置くと、自分自身を成長させることもできます。
 ぜひ当社で一緒に働きましょう!

―― ありがとうございました!

仕事の様子

同社を撮影していて気付いたのは、工作機械の前で作業している人が少なかったこと。

多くの工作機械が自動化されていて、部品が自動で製造されていました。

IoT技術を活用して、機械ができる作業はなるべく自動化したいと考えているそうです。

工場の間にあるオフィスでは、工作機械が動いている時間を利用して、部品を製造するためのプログラミングなどを行っている社員さんの姿が見られました。

ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業とは

「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」とは、卒業後に就職を希望する地元の高校生と地域企業のマッチングを促すことを目的とする事業で、2022年度に始まりました。

「地元には良い企業はあるのに知られていない」
「よく会社のことを知らないまま入社して、こんなはずじゃなかったと早期に退職してしまう人が多い」

こうした課題を解決するために、比企地域+1自治体の計9自治体(東松山市、小川町、吉見町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、川島町、鳩山町、東秩父村)からなる比企地域元気アップ実行委員会様が企画しました。

9自治体から条件にあった企業をそれぞれ3社をピックアップし、就職を希望する高校生向けに最大27社分のPR動画(1社あたり約5分)を制作します。

制作した動画は比企地域元気アップ委員会のYouTubeチャンネルで公開するほか、対象企業様のHPなどでご活用いただく予定です。

公開は2023年7月を予定。

※2022年度事業につきましては、こちらのページをご覧ください。

2023年度対象企業様一覧(撮影が終了した企業様を記載しています)

東松山市
高橋精機株式会社 様
株式会社 木屋製作所 様
伊田テクノス株式会社 様

小川町
松岡醸造株式会社 様
日本梱包運輸倉庫(小川営業所) 様
株式会社クラフティ(越後屋スクールスタジオ東小川小学校スタジオ・越後屋ドローンスクール埼玉小川校) 様

滑川町
森林公園観光株式会社 様
株式会社 滑川環境保全 様
社会福祉法人 滑川珠美園 様

ときがわ町
みはし株式会社 様
株式会社 清藤家具製作所 様
有限会社 小澤建設 様

川島町
株式会社 山水花園 様
有限会社そうま 様
・株式会社 協新製作所 様

吉見町
第一プレス工業株式会社 様

鳩山町

嵐山町
有限会社ハッピーベル 様

東秩父村
秩父鉱業株式会社 様
槻川林産木工有限会社 様

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この記事を書いた人

埼玉県草加市出身、坂戸市在住。2児の父。越谷市役所に14年間勤務し、農業や商工業、伝統工芸振興、企業誘致などに携わり、多くの新規事業を手がける。比企起業塾第2期生。2020年3月起業。埼玉県比企郡を中心に、行政や中小企業のお助けマンとして、官民連携、新規事業開発、地域教育、関係人口づくりなどに取り組む。地域プロジェクトコーディネーター。共著に『地域でしごと まちづくり試論』(2021年2月発行)

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