「日世株式会社 東松山工場」(東松山市)の撮影を行いました(2023年7月26日)

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こんにちは!
ときがわ社中の風間です。

2022年度に続き、比企地域元気アップ実行委員会様からの委託事業「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」2023年度版がスタートしました!

地元高校生を対象として、比企地域+1自治体の計9市町村( 東松山市、小川町、吉見町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、川島町、鳩山町、東秩父村)の企業様27社の紹介動画を撮影しています。

2023年7月26日(水)、埼玉県東松山市にある「日世株式会社(東松山工場)」様にお邪魔して、動画撮影を行いました。

撮影の様子を差しさわりのない範囲で公開しています。

基本情報

会社名:日世株式会社(東松山工場)
事業内容:ソフトクリームの関連資材(コーンカップ・ミックス・機械類)の製造販売など
社員数:300人超(男女 4:6)
創業:1947年5月

※2023年7月26日時点

目次

代表者インタビュー

製造課長の岩崎さんにお話を伺いました。

―― 御社の事業内容を教えてください。

弊社は今から70年以上前の1951年に日本ではじめてソフトクリームを発売した会社でして、国内で唯一のソフトクリームの総合メーカーです。
その中で当東松山工場はコーンカップをメインに生産している工場です。

―― 国内唯一なんですね!すごい! ほかにはいないということですよね。

はい。
コーン、ミックス、フリーザーなど単体を見ればそれぞれをつくっている他社さんはあるのですが、それらをすべて供給できるのは弊社のみとなっています。

―― そうなんですね。ちなみに東松山工場はコーンをメインに生産しているとのことでしたが、コーンだけのシェアでいうとどのくらいなのでしょうか?

90%以上のシェアを占めている状況ですね。

―― しかも日本で初めてソフトクリームを販売した会社さんということで、今、私たちがソフトクリームを日常的に食べられるのも、御社があったからということもできるかもしれませんね。ありがとうございます!と消費者を代表して言いたいです笑

こちらこそ逆にありがとうございます!

―― こちらの東松山工場ですが、いつごろ操業を開始したのでしょうか?

 2015年に稼働を開始しました。元々は神奈川と大阪にコーンカップの工場がありましたが、移転統合する形で東松山市へ移ってきました。

―― 建物も新しくてキレイですよね。見学者用のディスプレイも整えられていていいですね。

コロナ前は見学も受け入れていたのですが、残念ながらまだ再開の目途は立っていないんです。

―― それは残念ですね。再開したら子どもをぜひ連れてきたいです。御社では国外だけでなく、海外展開もされていると伺いました。

はい。弊社では、世代や国境をこえて、美味しくて・楽しくて・夢のある商品をお届けすることを念頭にグローバルな展開を行っておりまして、海外にも複数の生産工場があります。

―― 岩崎さんも海外に行かれたことがあるのでしょうか?

中国での工場の立ち上げに関わっていました。安定的に稼働させるためには、高い技術力を持った人材を現地へ派遣する必要があり、非常に良い経験をさせてもらったと思います。

―― 今後はどのような企業への発展を目指されているでしょうか?

コーンカップは容器としての機能を持ち、おいしく食べることができる、究極のエコ商品です。この焼成技術を応用しまして、先日、おいしく食べられるスプーンの量産化も始めました。
このように、人にやさしく・地球にやさしく、社会や環境と調和の取れた商品の展開を加速させることで、世界中の人々の幸せと健康に貢献できる企業、工場を目指しています!

―― スプーンも食べられるんですね!

コーンも改良を重ねておりまして、「容器としてはより美しく、食べ物としてはよりおいしく」を目指して取り組んでいます。

―― ソフトクリーム好きとしてはコーンもおいしいと嬉しくなりますよね! 次に人材について伺いたいと思うのですが、貴社ではどのような人材を求めていらっしゃるでしょうか?

学校の勉強はとびぬけて優秀でなくてもいいと思っています。明るくて元気であればそれでいいと思っています。
ただ、社内にはいくつかの作業エリアがあり、ワイワイチームプレーで作業する場所もあれば、黙々と作業する場所もあります。その人の性格に合わせて配置することが可能ですので、個性的な方も大歓迎です。
あいさつがしっかりできればOKです。 

―― 入社した後は、将来はどんな社員になってもらいたいとお考えですか?

弊社はこれまでいろんなことを手がけてきた会社です。そして、今もいろんなことにチャレンジしています。ただ、それらがすべて正解だったとは思っていません。常に改善を心掛け、取り組んでいます。
なので、社員の方にもぜひチャレンジし続ける社員になってもらいたいです。

―― 会社としてもチャレンジし続けているんですね。最後に高校生の方、これから就職先を選ぼうとされている方に向けたメッセージをお願いします。

工場というと「暗い」というイメージをお持ちの方もいるのではないかと思います。
弊社では従業員全ての方々が働きやすい・風通しの良い工場を目指しており、平均年齢も若いです。
(マスコットキャラクター”ニックンセイチャン”を手に持ちながら)「大人から子どもまでを笑顔にするソフトクリームの魅力」をぜひ一緒に作り上げましょう!
お待ちしております。

―― ありがとうございました!

若手社員インタビュー

入社1年目(8か月)のOさんにお話を伺いました。

―― 御社への入社を決めたきっかけ・理由を教えていただけますか?

私は地元で働きたいという考えと、ワークライフバランスを大切にしたいと考え、この会社に入社を決めました。
基本的に転勤は無く、地元で働き続けることができます。年間休日も多く、土日が固定で休日なので、ワークライフバランスが非常に取れています。

―― 「地元で働きたい」「ワークライフバランスを大切にしたい」というお話がありましたが、最初からそのようなことを意識されていたのでしょうか?

実はこの会社が2社目となるのですが、最初の会社では関東地方での配属を希望していたものの、叶わずに中部圏の拠点への配属となってしまったということがありました。
また、非常に転勤も多く、休日もあまり取れないという状況があったため、やはり地元に近い場所で働きたいということと、ワークライフバランスを大切にしたいと思うようになりました。
そうした条件で就職先を探して、当社に決めました。

―― そうだったのですね。こちらではOさんは普段はどのようなお仕事をされているのでしょうか?

コーンの製造工程は、原料の作成、焼成、包装と作業が大きく3つに分けられるのですが、私は主に原料の作成部分を担当しています。
主に油の計量や、ミキサーで原料を調合したりしています。

―― 仕事をしていてやりがいや嬉しいと感じるのはどのようなときでしょうか?

やはり自分が作っている商品を、お客様が食べて貰っている所を見た時です。
日世はコーンでトップシェアを取っているので、いろいろな所で自社の製品を見る機会が多いのですが、実際にお客様が喜んでいる姿を見ると、強くやりがいを感じますね。

― 確かに、それが一般消費者向けの商品をつくっている会社の大きな魅力ですよね。逆に仕事をしていて大変だなと感じることはどんなことでしょうか?

何種類もの製品の原料を同時に作っていくのは大変です。
20台以上あるミキサーがどの工程に入っていて、次に何の作業をしなくてはならないかをしっかりと把握しなくてはいけません。
それを把握したうえで、さらに効率よく動くにはどういう動きをしなくてはいけないかを常に考える必要があるんです。

― コーンは何種類くらいあるんでしょうか?

何十種類もありますし、どんどん増えています。
また、それに伴って原料の種類も増えているので大変です。

―― それは大変ですよねー。最後に高校生や就職先を考えている方に向けたメッセージをお願いします。

日世は従業員の働く環境づくりを非常に考えてくれている会社だと感じます。
例えば最近も、従業員から休憩室に新しい自販機やフリーwifiが欲しいといった要望があった時も、実際にそれらを設置してくれました。
地元で長く働きたい、ワークライフバランスを大切にしたい、従業員を大切にしてくれる会社で働きたい、そんな人にはぜひオススメの企業なんじゃないかなと思います。
皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!

―― ちなみに今、Oさんが欲しいと思っているものはありますか?

無料のコーヒーサーバーが欲しいですね!(笑)

(後ろにいた岩崎さんからも、「同じ!」と賛同の声が上がっていました笑)

―― ありがとうございました!

仕事の様子

コーンの製造工程を見せていただきました。

工場中に香ばしい香りが漂っています。
(ただ、焼いているので暑いです)

ラングドシャコーンの焼き上げ工程。

焼きあがった生地が、クルクルっと丸められていくのが見ていておもしろいです。

見学コーナー。
再開が待ち遠しいです!

最後は休憩室にて、お楽しみのソフトクリーム。

私たちも自分でつくってみました。

豆知識。
工場の建物の外観も、実はコーンとソフトクリームをイメージしているそうです。

これを・・・

こう見ると・・・確かにソフトクリームに見える!?

ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業とは

「ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業」とは、卒業後に就職を希望する地元の高校生と地域企業のマッチングを促すことを目的とする事業で、2022年度に始まりました。

「地元には良い企業はあるのに知られていない」
「よく会社のことを知らないまま入社して、こんなはずじゃなかったと早期に退職してしまう人が多い」

こうした課題を解決するために、比企地域の計9自治体(東松山市、小川町、吉見町、嵐山町、滑川町、ときがわ町、川島町、鳩山町、東秩父村)からなる比企地域元気アップ実行委員会様が企画しました。

9自治体から条件にあった企業をそれぞれ3社をピックアップし、就職を希望する高校生向けに最大27社分のPR動画(1社あたり約5分)を制作します。

制作した動画は比企地域元気アップ委員会のYouTubeチャンネルで公開するほか、対象企業様のHPなどでご活用いただく予定です。

※2022年度事業につきましては、こちらのページをご覧ください。

2023年度対象企業様一覧(撮影が終了した企業様を記載しています)

東松山市
高橋精機株式会社 様
株式会社 木屋製作所 様
伊田テクノス株式会社 様
・日世株式会社(東松山工場)様

小川町
松岡醸造株式会社 様
日本梱包運輸倉庫(小川営業所) 様
株式会社クラフティ(越後屋スクールスタジオ東小川小学校スタジオ・越後屋ドローンスクール埼玉小川校) 様

滑川町
森林公園観光株式会社 様
株式会社 滑川環境保全 様
社会福祉法人 滑川珠美園 様

ときがわ町
みはし株式会社 様
株式会社 清藤家具製作所 様
有限会社 小澤建設 様

川島町
株式会社 山水花園 様
有限会社そうま 様
株式会社 協新製作所 様

吉見町
第一プレス工業株式会社 様

鳩山町
有限会社 大西冷熱 様
悠栄コミュニケーション株式会社 様
株式会社CREATIVE HORSE 様

嵐山町
有限会社ハッピーベル(しあわせの鐘) 様
株式会社 新埼玉環境センター 様
埼玉センコーロジサービス株式会社(嵐山センター) 
アサヒロジスティクス株式会社(花見台共配センター) 様

東秩父村 
秩父鉱業株式会社(御堂鉱業所) 様
有限会社 槻川林産木工 様
医療法人 娯生会(介護老人保健施設みどうの杜)

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この記事を書いた人

埼玉県草加市出身、坂戸市在住。2児の父。越谷市役所に14年間勤務し、農業や商工業、伝統工芸振興、企業誘致などに携わり、多くの新規事業を手がける。比企起業塾第2期生。2020年3月起業。埼玉県比企郡を中心に、行政や中小企業のお助けマンとして、官民連携、新規事業開発、地域教育、関係人口づくりなどに取り組む。地域プロジェクトコーディネーター。共著に『地域でしごと まちづくり試論』(2021年2月発行)

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